歯が無くなったら

もし、歯を失ってしまった場合に考えられる治療方法には、これらの種類があります。

歯の移植

歯が抜けたところに、親知らずなどの噛むのに使っていない歯(余っている歯)を移植して噛めるようにする方法です。その患者さん自身の歯を用いるので、拒絶反応を起こす心配も無く安全です。

利点

  • 拒絶反応も無く安全
  • 傷口が大きい割にほとんど痛まない
  • 両側の歯を削ったり、舌触りの悪い金具が歯ぐきを覆うことがない
  • インプラントに比べ治療費がかからない
  • 条件が揃えば健康保険の適応が受けられる

欠点

  • 移植した歯を暫く固定しておく必要がある(約3ヶ月)
  • 移植に適した歯が無いと施術できないことがある
  • 骨や身体の状態が悪いと施術が出来ない
  • 高齢の場合は成功率が低下する
  • 噛めるように成るまで少し長い期間が必要
  • 条件が整わないと保険の適応が受けられない

インプラント

「インプラント」のイラスト

歯が抜けた後の骨に、チタンなどでできたネジ(インプラント=人工歯根)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療方法です。

以下の条件に当てはまる方には手術が制限あるいは不可能な場合があります。

  • 重度糖尿病や心臓疾患など、重度の内科的疾患をお持ちの方
  • 妊娠中の方
  • 顎骨が極端に減少している方
  • 骨の成長が終わっていない方(16歳未満)
  1. 治療前

    「治療前」の写真

  2. 治療後

    「治療後」の写真

  1. 治療前(レントゲン)

    「治療前(レントゲン)」の写真

  2. 治療後(レントゲン)

    「治療後(レントゲン)」の写真

治療の流れ

  1. 必要な診査を行い、治療計画を説明します。
    レントゲン写真・お口の中の写真・模型を作って計測・場合によってはCTも撮ります。
  2. 抜けたところにインプラントを埋め込みます。骨に固定するまで2~3ヶ月程度待ちます。
  3. インプラントが骨にしっかりついたのを確認した後、人工の歯の土台を装着します。
  4. インプラントにより出来たしっかりした土台に人工の歯をかぶせます。
  5. アフターケアとして正しいブラッシングを行なってください。3ヶ月から半年に一回、必ず定期検診を受けてください。

利点

  • 両側の歯を削ったり、舌触りの悪い金具が歯ぐきを覆うことがない
  • 想像以上に痛みが少ない(手術中・後を含めあまり痛まない)
  • 接着剤で固定すると本当の歯のように使うことができる
  • 入れ歯を何度作り替えても合わないといった方にお勧め
  • 手術時間は比較的短く(1~2時間位)入院の必要がない

欠点

  • 健康保険が使えません
  • 年齢や身体の状態により、この治療を受けられない場合がある
  • 手術時間はそんなにかからないが、埋めこみを終えてから(被せものを被せて)噛めるように成るまでに期間が必要(6ヶ月~1年)

疑問点がございましたら、お気軽に当院院長やスタッフにお尋ねください。

難症例に関しましては、大学病院との連携も行っておりますので、ご相談ください。

義歯(入れ歯)

部分義歯から総義歯までありますが、きちんと作れば充分に噛める義歯が出来上がります。ただし、口の中の違和感は他の補綴物に比べて強くなります。

現在は金属クラスプからプラスチック製のクラスプ(目立たない)、磁石やアタッチメントを利用したものなどがあり、インプラントとも併用できます。昔より自然に見せることが出来るようになりました。

「義歯(入れ歯)」のイラスト

利点

  • 比較的簡単な治療ですむ
  • 歯や骨をほとんど削らずに治療できる

欠点

  • あごの骨がやせてくる
  • 健康な歯に負担がかかる
  • 異物感がおおきい

Br(ブリッジ)

残っている隣の歯を削り固定式の人工歯を入れる治療法がブリッジです。

少ない欠損であれば、この治療で補えます。違和感は少ないですが、欠けた歯の数が多くなるほど難しくなり、保険もきかない症例が増えます。

「両端の歯を削り」のイラスト「ブリッジを装着」のイラスト

利点

  • 自分の歯と同じようにかめ、異物感がない
  • 白い歯にすれば本当の歯があるように見える

欠点

  • 両側の歯を削らなくてはならない
  • 歯が抜けたところの骨がやせることもある
  • 残った歯に負担がかかる